ココロド_黄月家K's weblog

考えすぎ? ココロド_心理カウンセラー_黄月家Kの 思考いろいろ、心理分析、ものづくり、時々庭、時々日記です。

「認知の歪み」と、うつ傾向に。春の気配

2月になりました。家の庭でも、ちらほら春の気配です。
スノードロップ、寒いのに、凛として可愛い。

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クリスマスローズ、地植え、まだつぼみです、楽しみ。

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クロッカス、今日、咲いてました。今年初咲き。

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今日のお題は「認知の歪み」


これは、心理カウンセリングの療法の
認知行動療法(米/Aaron T Beck博士がうつ傾向に対して開発した療法)の
理論の中で出てくる用語です。

なんか最近、私の心の中で、ヒットしてます。


どういう風にヒットしたかと言いますと、

ちょっと前まで、私の中で、心の絶望感が
陰ではあるけれど、ずっと心の奥深くに煙っていた感じがあったのですが、、
それの原因が、解ったという感覚と、
原因がわかったことによって、改善でき、
また、それを発展させることで、希望的な未来を描くことも出来る
と、思える見通しを得た気がしたからでした。

認知行動療法とは、認知、つまり、思考的な部分にアプローチする療法で、
いくつかの質問を通して、自分の考えや考え方を改めて意識することで、
否定的に考えてしまうクセ(認知の歪み)に、気づいてもらい、
思いグセに、生きづらさがあるのなら、
事実を客観的に吟味し、熟考することで、
思いグセ =「認知の歪み」を修正していくという仕組みです。

私ふうの解釈を入れて、説明しますと、

「認知の歪み」とは、否定的に考える思いグセで、
理論的には6種ほどありますが、

たとえば、
メリット・デメリットの両方を吟味せず、
何でも悪い方悪い方へと考えてしまう傾向や、
「自分は呪われている」など、
根拠のない迷信や運命づけ的な考えで判断したり、
「全ての人間が○○だ」と、一部の人間が、全てに思えてしまったり、

これ、私にも経験があります。
ママ友のコミュニティーで、、
「あなたは、みんなに悪く言われている。
私はあなたのために忠告している、あなたを変えなさい。」
と、言われたことがあり、
これ、そもそも、批評して、あからさまに他者をコントロールする
外部準拠(共依存傾向)の方の独特の言い回しですし、
自分が「悪く思って」いるのではなく、
「みんなが」と、他者に軸をおく言い回しも、
心ない説得力のかける外部準拠(共依存傾向)の方の独特の言い回しで、

私は、それに気づいていて、
「本当に私のことを思っていてくれているかは、
あなたの行動をみれば、わかりますよ」と返答したのですが、
知らず知らずのうちに、心にダメージを受けてしまって、
「みんなに悪く言われている」という気持ちをぬぐえない時が3年ほど続きました。

考えてみれば、彼女の言う、「みんな」の真実は、「1名」でした。
あとは、傍観者の方が、多かったとも言えますが、
私に励ましの言葉をかけてくれる方もありましたので、
客観的に考えれば、「みんな」ではなかったのは、事実ですが、
私の劣等感といいますか、自信のなさが、
「みんな」という誇大・誇張した言い方に、
怯えをもったことが原因だと思います。
つまり、「認知の歪み」の状態が私の中で、腰を下ろしてしまっていました。

他のパターンの認知の歪みは、
自分の良いところを謙そんしてしまって、
自分を褒めるコトが出来ず、自分を責めるクセが強いとか、
なんでも「自分のせい」と考えがちなタイプや、
「絶対」とか、「必ず」とか、「完璧」とか、
物事を極端に仕分けしてしまう非柔軟な思考グセも、
「認知の歪み」になります。

 

私は、複数個の「認知の歪み」傾向を持っていることに気づきます。
たとえば、私の場合は、
CGを始めてからは、職人気質の「完璧思考」な部分もかなりありますし、
上手く行かないと、「自分のせい」と自分を責めるクセもあります。
意外と従順なところもあり、
人の言うことや迷信を受け入れてしまうところも少なくないです。

この、「認知の歪み」傾向は、
客観視でない状態に時に、起こります。
つまり、不安な状態や、緊張状態や、余裕がない状態、心身共に疲れている状態、
そういう時は、客観的な吟味が出来ずに、
思考がパターン化してしまう、自動思考状態という訳です。

自動思考とは、パターン化思考のことですが、
往々にして、形成された時は、思考力が発達する前の人格形成期つまり、
思考力を強化するのが小学生高学年だとすると、
10才以前に、思考パターンとして入り込んでいる可能性が高いものと言われている、
いわゆるスキーマ

仮に「歪み」傾向が、トラウマを経て、
性格傾向としてプログラムされていたとしても、
気づいて、意識的に書き換えれば、修正できるということです。

そして、私が一番、強く思ったのは、
「認知の歪み」は次の「認知の歪み」を産んでしまうということ、
たとえば、
理不尽が曲がり通るものや人、組織、社会では、
「認知の歪み」は、強化されるということを痛感します。

出来るなら、個人的に、
時間を作って、「歪みのない」人や、モノや、作品や、社会や組織を、
体験する時間を、少しでも増やすことをオススメします。

「歪みのない」人や、モノや、作品や、社会や組織は、
「認知の歪み」の特効薬となると私は考えます。

そして、私自身、CGの仕事やアートでエンターテイメントを
創っている端くれとして、
私は、「歪みのない」エンターテイメントを創っていこうと、
更に、強く思ったのでした。

ま、私が、黄月家Artsを始めた時は、
「愛あるモノをつくる」なんてキャッチで始めましたが、
やっぱり、そこに私の主軸があると再確認したこの頃でした。
「歪みのない」世界が希望であり、
エンターテイメントは「希望」であって欲しいと、個人的に思っているのです。


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さて、節分も過ぎ、私的には、いよいよ今年に、本格的に突入です。

当たり前(思いグセ)の外に、「希望」はある。と、

つくづく感じるこの頃です。
そんなこんなで、CGと心理学二刀流で、私らしく。

2月を感じて参りましょう。