高尾山は、ミシュラン三つ星で、有名なスポットになりましたが、
その昔は、修験道の神聖な霊山でした。
私が上京してまもなく(20年ほど前)登って、その空気といいますか、
透明感のある気が身体に浸透していく感じが魅力になって、
ことあるごとに足を運んだ時期がありました。
高尾山は天狗様のお山ですが、実は、龍も沢山おられます。
高尾山薬王院、御本堂正面の龍↓
右向きの、顎の線が見事な龍です。
眉毛やあごひげの線が太く、力強く、威厳をもった強い御心を感じます。
ウロコもあらあらしく、線香の煙の中に現れる、神秘的なお姿のように思えます。
御本社、書面の龍、↓
御本社共々彩色が見事です。
御本社には無数の彫刻が至る所覆っていて、本当に見事です。
心奪われる建物。これを観ただけで、心癒やされる感じがあります!。
彩色が美しく、具現的な龍に見えます。流れるヒゲから動きを感じます。
若くも見えるし、優しそうな感じもします。
御本社横の稲荷様、正面の龍です↓。
こちらの龍も、彩色が見事です。水も見事です。
龍は水の神。水と共に有り、水に見え隠れする感じに
自然神てきな粗々さを感じます。
顔のアップはこんな感じ↓
右向きの龍です。彩色の劣化の具合が、白目をむいたようなお姿にも見え、
口の縁が赤や、腹の赤の彩色が強調されて、少し恐い様相にも見えます。
力強い自然神の様相を感じました。
御本社横、天狗様のお社、正面の龍。↓
右向きの龍、虎のような眼、虎の様なほお、虎の様な鼻、
やはり、山並みのような、美しくも険しい、深い山の
研ぎ澄まされた龍のお姿を感じます。
大師堂の正面の両端の飾りの龍 ↓
この部位には、大抵の場合、獅子か、象の飾りが一般的ですが、
なぜか、大師堂は龍でした。珍しいです。
このお堂のご本尊は弘法大師様、龍は、お寺では天井に描かれていることが多く、
自らの問答する(修行)の場所の上部で、知恵を授ける役目があるという説を聞いたことがありますが、そんな意味合いがあってのことかどうかはわかりません。
このお堂の周りは、高尾山八十八大師巡拝霊場↓になっています。
全ての大師様のお顔がそれぞれちがって見えます。
巡拝しているうちに、最初ある迷いが、だんだんまとまって、
心が定まる感じがしました。
鐘楼堂の下↓ 龍の見事なフレーム。
こんな龍や ↓
あんな龍や ↓
こんな龍も ↓。
ざっと、ここだけで12体の龍。
東京浅草制作加藤久吾と記されていました。↓
八大龍王様は、生命の根源「いぶき」を讃えられる守護神です。↓
高尾山の八大龍王様 ↓ 剣を持ち、蛇をまとっています。
龍は蛇の神格化した姿ですから、蛇と龍はある意味同義です。
この浄水で、お金を洗って(浄化して)、そのお金を有意義に使えば、
いつか倍になって帰ってくると、以前聞いたことが有り、
足を運ぶ度に、こちらでお金を浄化するのが、
実は、私の、高尾山登山の楽しみの一つなんです。ふっふっふっ(笑)。
そのお金で、スケッチブックを買ったりします(笑)。
倍になっても、そんなに大した金額ではないですが・・(苦笑)。
そして、下山の時に、通りました、
水行道場の琵琶瀧(びわたき)の入り口にあるお社、正面の龍。↓
瀧という字も、龍が入っていますね。
この日、実は、コンパクトカメラしか持っていなくて、
鮮明な写真がなかなか取れなかったのです。すみません。
瀧の方を観る龍のお姿が見えます。後ろのツノまでに距離感が、
タツというより、蛇の化身というイメージでもあり、
眉間や額の膨らみに知恵を感じ、鼻の上の膨らみが、動物的でもあり。
詰まった空間いっぱいに在する龍の姿は、
大きな岩の間の激しい水の流れをイメージさせます。
山の川の龍という感じがします。
まだまだ探せば他にも、龍がいると思います。
龍の居るところ、パワーの集まるところ、なんて説がありますが、
やっぱり、すごい、高尾山! と思いました。
ほんとうに、景色もすごい素晴らしいですが、
いろいろが本当にすごい山だと感じます。毎回、そう思います。
高尾山に感謝、高尾山大好きです。
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わぉ、長くなりました。
山の色も、空の色も楽しい季節になりました。
皆様、どうぞ、良き秋をお過ごしください。