写真は、カラスウリの花、夏の花です。
夜に咲き、朝にはしぼんでしまいます。
だから、健全な生活を送っていると、なかなかお目にかかれない花でもあります。
この花の、透明で妖艶な儚い美しさに、なぜか 惹かれてしまいます。
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季節はすっかり、過ぎて、もう・・お彼岸ですね。
今日のテーマは、「自分探し」 と 「厨二病 」モドキ
「自分とは何か?」を模索を経て、自分を確立する時期を、
心理学では、
「アイデンティティーの確立」や「自己同一性」、「自己の確立」といいます。
「自分とは、こんな人。自分は、これで良い」と思える段階、
もしくは、、
「自分は、自分であろう!」と覚悟するような段階とも言えます。
自分の不器用さを受け入れつつ、
不器用さが内在するからこその、
自分なりの自分の活かし方に視点をシフト(リフレーミング)する
そんな風に解釈すると、
「アイデンティティーの確立」や「自己同一性」という、
心理学用語を少し、理解しやすくなるかもしれません。
「自己同一性」というのは、
自分の、「考え」「行動」「気持ち」などの、統合性(同一性)がとれていて、
自己矛盾を、内面で調整出来てきる状態、
あるいは、自己内の矛盾を、「矛盾が存在している」として、
自己理解出来る状態でもあります。
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脳や身体の発達段階では、
12才(中学生)頃に、
仮説をたてて、検討したり、客観的に観たりするチカラが出てくる段階になり、
自分自身を客観的に観ることができるようになる年齢になります。
自分自身を 客観的に見ることが出来るようになると、
「自分とは何か?」
という内的探求が起こります。
自分自身を 吟味(検討)する過程で、
同種や他種の分類、比較検討が生じる時期でもあります。
そして、「これからの自分」を模索する中で、
これまでの自分を、一度、「否定的にとらえる段階」でもあります。
変化前段階には、過程として 「否定的段階」が生じるものです。
この、「否定的段階」を、
昔で言えば、「反抗期」といいました。
現代では、反抗というスタイルは少なくなり、
「批評」というスタイルや場面が多いのように 私は思います。
俗に言う「厨二病」。
自己確立期前の、更に 変化前段階 の、否定的段階の、批評傾向
ということができると思います。
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その後、
否定的な段階を、有効に経て、変化し、「自分とは?」という問いに、
自分なりの、建設的な道筋を、模索し、
「自己の確立」「自我アイデンティティーの確立」、「自己同一性」
期に、進むという、過程をたどって行きますが、
「否定的な段階」が、自分の未来という目的や方向性を見失った状態で、
「否定的」な「批評」を繰り返す人を、
「永遠の厨二病」
と 私は、呼んでいます。
(最近、成人期の厨二病が「多い」と感じているのは私だけでしょうか?)
とはいえ、「永遠」はキャッチフレーズ的に使用してみたものの、
実際には「永遠」なんてない(定説)ので、
人は、変わろうとすれば、いつでも、いつからでも、変われます。
「永遠の厨二病」の出口は、
「自分とは?」という問いに、
(否定的段階を卒業して、)
自分なりの、建設的な(肯定的な)道筋を、模索し
自分自身を生きる(進む)、
自分の考えや、気持ちや、行動は、「自分自身だ」と思って、
生きるということになります。
他人や、社会のせいにしている段階は、
自己確立前の、「依存」状態と言えます。
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さて、
「厨二病」を含む、思春期をこえて、
大人?(成人期)になってからでも、
「自分を見失う」ことは、度々あります。
むしろ、成人期の方が、「責任」の重圧に、
自分を見失ってしまう場面が多々あります。
率直に言うと、
人間は、「防衛」が先に立つと、瞳が曇ります。
防衛心は、批判・批評を生み出します。
厨二病モドキ・・・。
しかし、「防衛」は必要です。
「防衛」は、一時的に必要ですが、
固着すると、いろいろなものを、見失っていることにすら気が付かないという
やっかいな状態に陥っていることが多いです。
まさか・・自分が・・・
一人前の大人のはずなのに・・。
考え方にも、適度な断捨離があれば、
柔軟な対応、柔軟な選択が可能になります。
「厨二病モドキ」の出口は、
否定的な 批判・批評を、
建設的に(肯定的に)リフレーミングして、
自分自身に活かす。
他人を批評するので無く、
自分に活かす、自分を生きる(進む)、だと思います。
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「自分探し」から、
「自己の確立」までの 段階と経過をまとめます。
1)「自分とは?」という問い(自分を哲学すること)
2)「分類・比較」で検討する、リサーチ段階
3)「否定・批判段階」(反抗期)
これまでの自分や自分を取り巻く環境に、
否定的要素を見出す
※ 否定的要素とは、改善的要素でもある。
4)「否定の否定期」
否定や批評のみでは、豊かさに繋がらないことに気づく。
※ 否定や批評のみでは、逆に、心が貧しくなることに気づく。
5)「自己受容期」
自分や 社会や他人は、矛盾を内包した未完全な存在だと気づく。
※ 未完成な自分の存在を認める(許容する)。
「未完全」は、「可能性」とリフレーミングできます!。
6)「建設的(肯定的)変換期」(リフレーミング)
ありのままの自分でも、未来の自分のために、出来る(出来た)ことを見出す。
否定的要素を、肯定的に変換(リフレーミング)する。
7)「建設的(肯定的)行動期」
「肯定的な考えや言葉」が、自分の心にエネルギーに成っていることを感じる。
「肯定的な考えや言葉」が、循環して、肯定的なエネルギーを、自活できる。
成りたい自分になるための、建設的(肯定的)な、行動を選択出来る。
8)「共存期」
自分の肯定感が、自分の活かし、自己消耗せずに、他人や社会の役って居ると感じるコトができる。
自分を発揮出来る関係や環境に、感謝出来る。
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私自身は、コトが起こったり、
イヤなことを思い出したりすると、
過程は、すぐ戻ってしまうし、振り出しに戻ったりもします。
それでも、
だんだんなれてきて、過程が分かっていれば、
一度通過したところは、再び通過するところは、
ベクトルが定まって、なれてきた気がします(笑)。
変化のコツは、「リフレーミング」です!。
自分以外のものに変わる必要なんて無くて・・・
自分らしさを、「リフレーミング」!!