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地雷女!?、「嫌なやり取り」繰り返すパターンを見抜く

今日のテーマは、「嫌なやり取りを見抜く」


最近の「地雷メイク」とか、「地雷女」という言葉を耳にします。

地雷女とは、
“見た目はかわいいが関わると厄介な女性”

“地雷メイク”は、
地雷メイクは別名「病みメイク」ともいわれていて
泣きはらしたような赤い目元や血色感の無い肌、
真っ赤なリップなど病弱さを演出し病み感を出すのが特徴です。
なのだとか

参考 : 

「地雷メイク」ってなに?メイクからコーデまで地雷女になるためのHow toをご紹介|MINE(マイン)

地雷女とは? 地雷女の7つの特徴と見極め方。付き合ったら地獄!? | iVERY [ アイベリー ]

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地雷女を、交流分析(TA心理療法)のエゴグラムので、分析解説すると、

泣きはらした目や口の赤と、対照的な血色のない病弱そうな肌は、
傷ついた子供の心

つまり
AC(Adapted Child 順応、傷ついた自分)が前面に出ている状態。

交流分析エゴグラムの、ACを、
インナーチャイルド理論に当てはめると、
同じく AC(アダルトチャイルド、傷ついた子供の側面)
になります。

「地雷女」の、実際に関わると「厄介な部分」とは、
前面は、フック、つまり、キャッチ(つかみ)の部分、

ACは、他者の、交流分析エゴグラムでいう、
NP(Nurturing Parent 優しさ)を刺激します。

前面のフックが、AC(かわいそうな子供)なので、
NP(優しいお世話人・優しい親心)心を刺激(誘引)するという
交流パターンが発生しがちです。

しかし、実際に関わると「厄介」と感じるのは、
見た目のか弱いACが、
実際には、自己中だったり、二面性が激しかったり、
コントロール的になったり、
他の、側面とスイッチングするから厄介ということになります。

これ、まさに、交流分析の「ゲーム(不毛な関係)」のパターンで、
解説できます。


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自分の内部の、性格や傾向のバランスのこと、

交流分析(TA)のエゴグラム、構造分析(自我状態)について、
下記に、おさらいしておきます。


心の中を、交流のエネルギーの 3つ要素に分けて説明する理論です。


P = 親(Parent)
    上から目線的な思考や感覚、規則や信念、教え込まれた自分、定着した概念。

A = 大人(adult)
    思考・思案する。知識や観察による論理的なで柔軟な判断。中立的。科学的、客観性、対等な価値感。

C = 子供(Child)
    子供的な思考に寄らない部分、感覚的、想像性、無邪気さ、弱さや、従順、順応さ。

 

※ 現代日本文化と、交流分析用語の、連想が繋がりにくい用語が多いため、
  交流分析用語のままでなく、伝わりにくそうな言葉を、
  私なりに、解りやすく、変え伝えています。


さらに、Pと、Cの、相反する特徴を細分化して、5つの傾向に分けて解釈します。


CP(Critical Parent きびしさ)
    厳格で、過剰になれば批判的。上下関係的価値感。支配的。

CPが高いと、
否定的自動思考傾向が強い。
実は思考力、理解力が弱く、柔軟性に欠ける。
親子関係交流では、子供がACに陥り易い。
You are not OK(他者否定型)の構えと関係が深い。

NP(Nurturing Parent 優しさ)
思いやり、お世話傾向。協力上手。自己消耗。

NPが高いと、
強調性・共感性に優れ、人間関係を作りやすい。
「かわいそう」という上から目線の偏り。
    Aの思考力が低く、NPが過度に高すぎる場合は、自己犠牲、自己消耗に陥りやすく、
甘やかし傾向、他者の自己成長の機会を奪う。
共感性は高いが、実は、論理的思考力が弱い。
You are OKの構えとの関係が深い。

A (adult 論理的思考、考えるチカラ)
    知識や観察による論理的な判断、科学的、客観性、対等な価値感・検討。

Aが高いと、
合理的、建設的。能率的。思考力、理解力が高い。自律的。
経過や変化とともに、情報や判断が変わることができる柔軟性。
情や、関係性に左右される部分が他のパーソナリティーより少ないため、
あっさりと感じる。
中立・対等な関係のため、二分法思考(上下・優劣、強弱主義)の人には冷たいと思われがち。
I'm OK. You are OK.の構えとの関係が深い。

FC(Free Child 率直さ)
のびのび、自由、行動的、想像性、感覚的、楽しい、率直、無邪気、生まれたままの素質でOK

FCが高いと
想像力が豊か、行動的でエネルギッシュ、自己肯定感、自己能力開発、
共感性が高く、同調的。

Aが低くFC高すぎる場合は、
自己優先のわがまま。他人の権利を奪う場合は、自分勝手。
NPに保護・生成される部分が多く、NPの組み合わせの縁が深い。
    I am OK の構えとの関係が深い。

AC(Adapted Child 順応)
イイ子的、自己抑制、遠慮、従順、過適応、過順応、
人に合わせる、他人依存、自己卑下、自分がない、見捨てられ不安。

ACが高いと、
他人依存、自我アイデンティティー(自分とは何者か?)の確立が難しく、非自律的。
ACが高すぎて、限度(リミット)を来れると、逆ギレを起こすため、
ACの高さは、要注意。
ACが高すぎは、反抗・反逆傾向に傾く、RC(反抗する子ども)を派生する場合がある。
ACは、FCとの組み合わせで、増長・固定化・固着することが多い。
I am not OK の構えとの関係が深い。


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参考webサイト:

エゴグラム無料診断のサイト

エゴグラム性格診断|心理テスト性格診断無料

ウィキペディア 交流分析

交流分析 - Wikipedia

 

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交流分析に「ゲーム理論」という、嫌な気持ちになるやり取りのパターンを
解説した、理論があります。


交流分析の「ゲーム」は、楽しいものを意味していないので、
一般的に使われる「ゲーム」とは意味が違うこともあって、
私自身、とても、解りづらい理論だなぁと、感じています。


私なりに、言い換えれば、
自分か、他人を、嫌な気分におとしめるやり取りで、
繰り返すトラブルパターンのことです。


自分のトラブルをふり返ると、
いつも似たようなパターンがあることに気づくことありませんか?


たとえば、
いつも、自分は悪者、

いつも、人を責めてしまう。

いつも、役に立ちたいのにダメな自分を思い知る。

「いつも」、はまってしまう嫌な交流パターンのことを、
交流分析で「ゲーム」といいます。

--
交流分析の「ゲーム分析」について、
かかれている他のサイトを以下にあげておきます。

 

交流分析のゲームの分類とゲーム分析


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言葉(交流分析用語)が、わかりにくいので、
交流分析の「ゲーム」を、このサイトでは、「不毛な交流」と言い換えることにします。
(大抵は「不快な交流」と説明する方もいます。)

なぜなら、
嫌な気持ち = 自分か、他人、または両者が、not OK で終わるので、
建設的な結果になりません。
交流分析の「ゲーム」のことを、「暇つぶし」と訳すのは、建設的な要素がない
という意味です。

 

「不毛な交流」の特徴は、


1)見せかけ(仮面)のストローク(やりとり・交流)で始まる
2)途中で役割が入れ替わる。
3)繰り返す


知識があれば、「不毛な交流」を見抜くことができます。


心理カウンセリングでは、

「いつも」
「繰り返し」
「逆ギレ」

などのキーワードが有るときは、
「不毛な交流(ゲーム)」パターンを疑います。


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具体的なパターンは、沢山ありますが、


それらを、カープマン,Sの理論では、
人生脚本の中のドラマの配役のような解釈で、
下記の 3つの 役割(配役)として、とらえたました。

1)迫害者
2)犠牲者
3)救済者

「不毛な交流(ゲーム)は、の三つの役割(入り口)から始まり、
途中で役割が入れ替わるという解説です。

 

3つの役割を、私なりに
交流分析エゴグラムの5つの性格傾向に当てはめると、

1)迫害者 = CP(Critical Parent きびしさ、批判家)

2)犠牲者 = AC(Adapted Child 順応、傷ついた心)

3)救済者 = NP(Nurturing Parent 優しさ、お世話役)


性格傾向に当てはめて観ると、
つまり、
「不毛な交流(ゲーム)」に陥りやすいタイプは、

CPと、NPの、上から目線の人達と、
ACの、他人依存、
3つの顔が前面に出ている方々である、と考えることができます。

家族にありがちなことも、納得です。


CPは父性的、NPは母性的、
自律的思考の発達の機会を得られなかったC(Child)は、自律てきずにACになります。


「恋愛は、親子関係の未完の課題を満たすもの」
という恋愛依存の理論によれば、

恋愛で、
欲しかったNPを求めるか、
自分のnotOKの構えを、証明・確認するために、
CPを求めるかということになります。
(自分がダメであることで、子供として認めて貰えるという歪んだ感覚)


そして、
ACが、思考なしに、大人の役に転換すると、
CP(批判的)、NP(お世話)、に至りがちです。


--

人は、自分も含め、
ある程度、傾向の偏りがあるので、
だれでも、どんな人でも、
「不毛な交流(ゲーム)」のパターンを、いくつか持っていて、

無意識に、はまりやすいパターンがあります。


※関係者は、無意識なので、「はまる」という感覚がある気がします。

 

特に、相手に役割によって、誘発される場合がほどんどです。

 

しかし、自分の「不毛な交流(ゲーム)」パターンに気づく(知る)ことで、
意識的に、回避できます。

■--気づくサインは--

裏面です。

1)自分(相手)が、言葉と、行動が合わない。
2)自分(相手)が、あまのじゃく(自虐的・非建設的)と感じる
3)自分(相手)が、建て前の行動をしている。
4)本音で話ができない。
5)言えない。
6)聴かない。
7)一緒にいても、さみしい。むなしい。
8)執着・固着している。

 

もしも、「不毛な交流(ゲーム)」に、はまっているのでは?
と感じたなら、


■--脱出する方法--

1)物理的な距離をおく。
2)期待に応えなくてOK。
3)相手に影響されすぎないで、自分を守る。
4)自分の本音を、早いうちに伝える。
5)自分の考えを持つ。
6)自分と他人は違うと、割り切る。
7)上下関係にならず、上でも下でもない対等を維持する。
8)A(考えるチカラ)で対等に対応する。
9)相手を誉めて、対等に、自分も誉める。
10)自分を保てる距離感を保つ。

 

■--「不毛な交流(ゲーム)」体質から変わる方法--

1)いろいろなタイプの人と交流する。
2)自分の良さを探す(持つ)。
3)自分のこと(考えや気持ち)を伝える場所を持つ。
4)自分OKの範囲を作る。自分と他人の境界を作る。自分は自分。
5)自分のことは、自分で考える。
6)考えるチカラ(理論的もの)に触れる。
7)自分で自分を好きになる。
8)自分で自分のことを誉める。
9)自分のお世話は、自分でできる。

 

※ 結局のところ、

1)迫害者 = CP(Critical Parent きびしさ、批判家)
2)犠牲者 = AC(Adapted Child 順応、傷ついた心)
3)救済者 = NP(Nurturing Parent 優しさ、お世話役)

は、相手がいないと、役割が成り立たないという、
共依存(自律に至らない未発達な状態)な部分、
ということができます。

だからこそ、相手(他人)を巻き込みやすい反面、
自律的な、精神の成長の方向に、進めば、
おのずと、相手を必要としなくなる原理です。

自律性とは、
I'm OK. You are OK.(自分尊重、相手尊重の両立)で、
そのためには、お互いがOKである、境界と距離感が必要になります。

そして、そのためには、
その都度、状況や状態を、観察・把握、吟味・検討して、
柔軟にOKを出せる、Aの 「考えるチカラ」を養い、
影響を受け過ぎず、自分を守れる、自己信頼を、
持つことだったりします。

 

--

お話し長くなりました。

最後まで、読んでくださって、ありがとうございます!!。


感染症や、災害や・・
今、大変で、予想外のことが、沢山で、
経済優先? 何が大事?
どう生きていったら良いかさえ、迷うことも多いです。

 

大切なことは、

裏面では、おうおうにして、不毛な結果になることが多いです。

どうぞ、困難なときこそ、
自分の本当の、心の声に耳を傾けてあげてください。

私も、体力も、時間も、限界があり、
自分の無力さが悲しいと思います。

困難なときこそ、自分の心と会話しようと思っております。
ときに、自分を励まし、
ときに、自分と一緒に泣いて、
ときに、自分を抱きしめて。
ときに、自分の同志となって。

 

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