ココロド_黄月家K's weblog

考えすぎ? ココロド_心理カウンセラー_黄月家Kの 思考いろいろ、ものづくり、カウンセリング心理学、時々庭、時々日記です。

「傷つきやすい人、怒りっぽい人」

あっという間に12月ですね。

先日、空の真上に、虹が・・ なんか、イイことありそう!

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うちの庭のモミジも、鮮やかになりました。

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今日のお題は、
「傷つきやすい人、怒りっぽい人」

 

一見、正反対のように思えますが、
実は、要因に共通点があります。

それは、

劣等感(コンプレックス)

 

自己受容出来ていない劣等感(コンプレックス)は、
心の状態として、I'm not OK の状態です。

解りやすく言うと、

「自己嫌悪感」が根底にあります。

 

心理カウンセリングで「自己嫌悪」がうかがえる状態を、
「実現傾向が発揮されてない状態」と見立てます。

「実現傾向」とは、
カール・ロジャーズの理論で、
「人は、自分の持っている潜在的な能力や、自分らしさを発揮して、
建設的な方向へ向かおう(成長しよう)とする傾向」を持っているという内容です。

私なりに解説すると、
本来、人は、自分の能力を発揮して、成長するチカラを持っている。

そして、その自分の能力を活かして成長するチカラを発揮する条件は、
自分が「本来の自分」で居られる状態、ということです。

逆に、自分の能力を活かせない状況というのは、
「本来の自分」で居られない状態、
つまり、本来の自分の要素を、否定的に偏って捉えている場合です。


人は、身体や、考えや、気持ちや、行動など、様々な要素の複合体で、
想いの外、矛盾を抱えやすい構造になっています。

例)
「頭とカラダは別」← 身体反応と、考えの、矛盾や不統合な状態のこと
「キモ可愛」← 思考と 嗜好(気持ち?) の不一致や矛盾
ツンデレ」← 行動・態度や気持ちの不一致
「建て前」← 思考や行動と、気持ちの矛盾や不一致
「忖度」← 共依存的思考(思い込み)や行動と、気持ちや実際の法律などの矛盾など

自分の中で、矛盾や葛藤や不一致の状態があるとき、
その矛盾した状態の、あるがままの自分を受容できる状態の場合は、

たとえば、
人間は矛盾がある生き物、こんな時もあるさ。
今回はやむ得ないところは残るが、次に活かそう。
納得いかないところはあるけど、今の裁量では、これがベストだった。

などなど、自分で自分を納得できたら、
次回に向けて、経験を活かして、裁量の幅も広がるし、
他者の苦しい気持ちや、苦い経験も理解出来る、人間の深みにもなり、
更なる成長へ繋がる可能性も高まります。


しかし、
自分の中の矛盾を自己受容できていないときに、
あるいは、思考がパターン化(否定的自動思考)して、偏っている場合に、
自分の中の、片方の自分の側面を、「自己嫌悪」するI'm not OK の状態になります。
(「I'm not OK」とは、交流分析心理学の用語で「人生の構えの理論」)


I'm not OKの状況は、
自分で自分を抑圧する、あるいは、
自分で自分を酷使する、あるいは、
自分で自分をいじめるといいますか、自分を大事にしないといいますか、
「本来の自分」を傷つける方向に作用します。

つまり、
自己ケアが出来ない、
自己内部でエネルギーを消耗する、
という状態になり、成長どころでない状態が、自己内部で発生しています。
そういう状態では、
他人と交流するエネルギーすら維持できなくなり、
更に内向的になったり、ひきこもたりしてしまうと、
自力でもエネルギーの確保が難しく、
外部からのエネルギーも届きにくくなるという、
悪循環にも・・。


「傷つきやすい人」は、
このI'm not OKの状態で、
ただでさえ、自己内のエネルギー量が少なくなっている状態で、
更に、自分を責めるタイプと、考えられます。
自分に自信がないので、他者の言葉に必要以上に過敏に反応してしまう
外部準拠の思考サイクルと言えます。


「怒りぽい人」は、
I'm not OKの状態で、
弱い方の自分(自分の一部)を切り捨てることで、
心を強くしようとムリをしているタイプと考えられます。
心理学用語でいうと、
防衛機制がはたらいているタイプ。
たとえば、
抑圧(弱い自分を拒絶する)
否認(弱い自分できない自分を認めない)、
隔離(弱さの感情を麻痺)、
置き換え(否の対象をすり替える)
合理化(他者を批判して正当化する))、
打ち消し(反対のことをしてなかったことにする)
反動形成(正反対の態度や行動)
などの無意識的に防衛機制が働いている状態と考えられます。

自分を維持する(守る)ために、
事実や他者を否定する態度や思考を持つ
外部準拠のサイクルと言えます。


どちらも、本人も周囲も辛い状態が、あると思います。


では、どうしたら良いかと考えますと、
1)まず、自分の「I'm not OK」の状態に気づく(自覚する)。

これ一番大事です。
人は、実現傾向を持っていますし、
生命維持機能の感覚が戻ってくれば、
バランスを維持しようとする生理的機能(=ホメオスターシス)も機能します。
いわゆる自己治癒力。
人は、本来なら充分な機能や能力が備わっているのですから。


もし、その先を、
私が心理カウンセラーとしてファシリテートするとすれば、

2)自分がどうしたいのか、自分の欲求や希望を探る(「I'm OK」の方向を探る)。
3)自分の内面や自分のカラダの状況など、自分の別の側面を知る。
4)2と3の調整点を、ひとつづつ、少しづつ試して、「I'm OK」を増やしていく。

という感じでしょうか。
(実際はケースバイケースですが・・。)

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今回、
「傷つきやすい人」、「怒りぽい人」を、
お題にしたかった背景には、

そういう人多いなぁと、社会事情に感じるからでした。

たとえば、
あおり運転、ネットリンチ、過度な批判、
心が表現できにくい風潮、言いたいことを言えない人々、
裏アカウント

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「I'm not OK」の構えの背景には、「You'er not OK」の構えの存在があります。
2つの構えが相乗して、増えているようにも感じます。

交流分析心理学だと解りやすいのですが、

クリティカルCritical Parent(厳格・支配的)な性質傾向は、
「You'er not OK」の構えとして発せられる傾向がり、
「I'm not OK」の構え(=Adapted Child 順応・自己抑制した性格傾向)を
誘発する交流傾向があります。

つまり、

「You'er not OK(批判的)」の人に近くに、
「I'm not OK」の人間が増える。
という構図です。

 

状態を変えるなら、
「You'er OK」(=あなたはあなたで良い)で交流を始めると、
「I'm OK」(=私は私でいて良い)が、増えて、

「I'm OK」が生まれて、
自分の内部で自信(自己への信頼)を少しづつ積み重ねるることできると、
他人を批判したり、自分を抑圧したり、交流を閉鎖しなくても、、
自分を維持できるようになります。

 
理論上は、こんな感じですが、
実際には、行ったり来たりを繰り返して
少しづつ・・変化を受け入れる過程の時間経過が必要なので、
「You'er OK」で受容的な見守り役が、
そばにいるといいのかなぁと・・
思ったりします。

他人のことを「あなたはあなたで良い(You'er OK)」と
思えない場合は、
自分自身が、共依存(外部準拠)に陥っている可能性があります。
自分自身の確立ができていれば、
他人をコントロールする必要もなくなり、
他人が、どうであれ、自分は自分、他人は他人と、
それぞれの人生の課題を分けて考えることができます。

「You'er OK」の人が、身内や先生だといいのですが、
そこがクリティカルCriticalな場合は逆効果なので、、
心理療法や、心理カウンセラーが
お役にたてる場面というか、時代なのかぁと思ったりもします。

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私の方は、と、申しますと、
しばらく取り憑かれていた(笑)I'm not OK の感覚が、
ようやく、取れてきました。

手順は、自分の欲求を、とにかくあきらめず伝えて、
回りを囲っていた「You'er OK」の壁を、
少しずつ・・変えてゆきました。
私にとっては、ベルリンの壁さながらでしたが・・。

まずは、自分らしさを活かしたい・・と、願います。

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1月にアートセラピーの講座を
東京神田で、開催できることになりました。

詳しくは、

http://jtc-web.jp/student/info/shosai.php?id=332

今回は、アートの体験がない方でも、楽しんで参加出来るよう
選んだパーツを使って、レジンで、
アクセサリートップをつくってみたいと想います。
交流分析心理学を応用した、アートワークです。
作ったアクセサリートップは、お持ち帰りいただけます。

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季節は、寒くなって来ました。
こんどは、自分の心を温めて、みませんか?